30代からのいろいろ向上生活

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学資保険の返戻率を年利換算してみた

子供のいる家庭だと、学資保険に入っている家庭も多いかと思います。

私の家でも何年か前に学資保険に入るか少し検討したことがありました。その時は、何となくお得ではない気がして、有耶無耶になり結局入りませんでした。

 

学資保険の返戻率を年利換算してみた

ところでこの学資保険、見慣れない返戻率という言葉で利回りをアピールしています。

ただ返戻率のままだと、預金の金利等と単純比較することができません。

そこで今回返戻率を年利に換算してみました。

返戻率とは

 返戻率は下記のように定義します。

返戻率 = 保険会社から受け取る額 / 払った額 [%]

払った額に対して、どれくらい受け取れるかを表しています。

この返戻率が100%よりも高ければ、払った金額以上の金額を受け取ることができる。

対して100%より低ければ、払った金額よりも受け取る金額が少ないという意味になります。

 

ところで、返戻率(へんれいりつ)ってすぐに読めるものなのでしょうか?

私は最初、戻の音読みが分からず読めませんでした。

年利への換算方法

下記のような学資保険の返戻率を年利に換算します。

返戻率は2018年9月のソニー生命で紹介されているプランを基に創作しています。

  • 受取額資金総額:200万円
  • 保険料振込期間:10年
  • 返戻率:108%
  • 年払い保険料:18万5080円
  • 払い込み保険料総額:185万800円
  • 18歳に受取額の満額(200万円)を受け取るとする

今回、年利は単利前提で計算します。

年利をαとすると、1年目は18万5080円に対して、利子18万5080円×α)がもらえます。

2年目は37万160円(18万5080円×2)に対して、利子(37万160円×α)がもらえます。

10年目に振込が終了するので、10年目~18年目は総額185万800円に対して利子(185万800円×α)がもらえます。

年数 払い込み総額 利子
1 185080 185080 x α
2 370160 370160 x α
3 555240 555240 x α
4 740320 740320 x α
5 925400 925400 x α
6 1110480 1110480 x α
7 1295560 1295560 x α
8 1480640 14806400 x α
9 1665720 1665720 x α
10 1850800 1850800 x α
11 1850800 1850800 x α
12 1850800 1850800 x α
13 1850800 1850800 x α
14 1850800 1850800 x α
15 1850800 1850800 x α
16 1850800 1850800 x α
17 1850800 1850800 x α
18 1850800 1850800 x α
  利子総額 24985800 × α

利子の総額は、受取額資金総額(200万円)と払い込み保険料総額(185万800円)の差額(14万9200円)と一致します。

利子総額:24985800 × α = 14万9200円
利子α = 0.597 [%]

計算すると、利子は約0.6%になりました。

預金だと利子に対して約20%の税金を取られます。条件をあわせるために、利子0.6%を税引き前利子相当に換算します。

0.6[%] / (1-0.2[%]) = 約0.75 [%]

税引き前利子相当だと0.75%、税引き後利子相当だと0.6%と計算できました。

年利的に学資保険はどうなのか?

 2018年9月時点の返戻率基準だと、単利換算の年利で1%行かないようです。

この数字をどう捉えるかですね。

私は約20年資金を拘束された上に、このリターンだと心もとなく感じます。